先代のMPVはサードシートを床下に収納しスペースアップする方式を採っていた。一見、便利そうなこの方法だが、床下部分に荷物を入れている場合は、その荷物をいったん出してからでないとサードシートが収納できない。市場調査を行った結果、床下収納よりも1アクションの前倒しでスペースアップできたぼうが便利だという意見が多く、新型MPVでは一般的な前倒しでクッションがフォールダウンする方式を採用した。
オプションで電動タイプを用意するが、これも復帰のみが電動という方法。スペースアップ時はシートを前倒しするだけなので、手動でも十分に楽で力もいらないうえに手動のほうが早く収納可能。対して復帰させるときは手を奥まで差し入れなくてはならず、それなりに力も必要なので電動のほうが楽という結論だ。
各部のポケッテリアについても充実している。カップホルダーを例にとると、フロントは折りたたみ式のセンターテーブルに、セカンドシートはスライドドア内側とフロントセンターテーブルの後ろ側に、サードシートはクォータートリムに装着されている。クォータートリム部分には、リッド付きの小物入れも用意。オーバーヘッドコンソールや、ATセレクター上側のトレイなども用意される。
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