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 ホンダ車用のアフターパーツ製造販売やレースサポートを手がけ、そのブランドを確立する「無限」。その無限が、F1やSUPER GTをはじめとした長年にわたるモータースポーツ活動により培ったテクノロジーやフィロソフィーを注入し、一台のコンプリートカーを完成させた。その名は「Honda
CIVIC MUGEN RR（ダブル・アール）」。シビック タイプRをベースに、ロードカーとしての究極の性能を追求して完成したHonda CIVIC MUGEN
RRは、まさに無限の“夢”を具現化したコンプリートカーだ。
MUGEN RRは、エンジン性能・空力性能・運動性能の向上を目標に、ベース車両のシビック タイプRの性能をさらに磨き上げ、究極のFFスポーツパフォマンスに仕上げたスペシャルな一台。1台1台手作業で仕立てられ、シリアルプレートを装着して出荷される。
エクステリアのコンセプトは“フォーミュラスポーツ”。エンジンフードやフロントバンパー、リアスポイラーなどに積極的にカーボン素材を投入。個性を主張するそのスタイリングとともに、リアアンダースポイラー＆ディフーザーなどで構築されたエアロダイナミクス、軽量化を徹底追及し、車両重量は1,240kgまで絞り込まれている。
リアウイングは、GTカーでも採用されている3次曲面を用いた形状を採用。Cd値を増やすことなく効果的にダウンフォースを発生させる。さらに、ウイングの取付角度（0〜12度）を可変することで、走行ステージごとに効果的なリフトバランスの調整が可能。またF1をイメージしたバックフォグランプがMUGEN
RRのもつ、サーキットという原点を強く主張する。
 インテリアは、スポーツドライビングに不可欠な要素のひとつとして「ドライビングポジション」を追求。
RECAROとの共同開発による専用セミバケットシートをドライバー/パッセンジャーの2脚に採用。着座ポイントをNormal(for road) / Low
(for circuit）2ポジション選択できるスペックを持つ。ショートストローク化されたシフターと相まってホールド性と操作ポジションの最適化を実現している。
また、無限のブランドロゴが入った専用デザインのタコメーター、3連アシストメーター（水温/油温/油圧、専用スポーツペダルなどの装備が、走りに対するマインドを盛り上げる。
エンジンは、大容量エアボックスを備えたインテークシステム、レイアウト最適化を狙ったエキゾーストマニホールドと低排圧を達成するデュアルエキゾーストシステムが与えられ、ピークパワーで+15psの出力向上（240ps）を果たしている。
足回りでは、ブリヂストンと共同開発した専用タイヤ「ポテンザ RE070 RRスペック」、軽量・高剛性専用鍛造ホーイル、専用サスペンションなどの採用により、優れたコーナリングパフォーマンスを発揮。減衰力5段調整式ダンパーにより、パフォーマンス追求のみならず乗り心地などの快適性との両立も果たす。ブレーキは、ブレンボ製キャリパーの性能を引き出すべく、逆ベンチ構造のブレーキローター（フロント）やスリット構造（フロント/リア）ローター、スポーツブレーキパッドを採用。またダイレクトフィールを可能にする低膨張率のブレーキホースを装着することにより、高まったエンジンパワーに対応するとともにコントロール性が追求されている。
MUGEN RRは、300台限定受注生産で9月13日より全国のHonda Cars取り扱い店（取扱店は8月中旬に決定）を通じて一斉に発売される。車両価格は4.777,500円。ベース車両のシビック タイプRと比べるとおおよそ100万円のアップとなるが、そこに込められた技術と情熱＝無限の“夢”への対価として、決して高いプライスではないのではないだろうか。 |
■Honda CIVIC MUGEN RC <プロトタイプ>
無限は、2008年からシビック タイプRで行われる「ホンダ エキサイティングカップワンメイクレース」エントラント（競技参加者）向けにレースコンプリートカーの販売も計画。そのプロトタイプとなるのが「Honda
CIVIC MUGEN RC（アール・シー）」プロトタイプだ。
MUGEN RCは、エントラントが最小限のセットアップでレースに参加できるクルマを目指し開発されており、市販車両は無限のメカニックにより、1台1台手作業で制作され販売される予定。
エンジンは、構成部品のバランス調整、高旋回G対応オイルパン、オーバーレブタフネスアップバブルスプリング、専用ECU、環境にも配慮した触媒付きエギゾースト。シャシーには、溶接補強、16ポイントロールゲージ、18インチ鍛造ホイール＋スリックタイヤ、強化ブッシュ、新開発ダンパー、専用ブレンボ製キャリパー＋専用ブレーキローター（フロント）を装備す。またレースにおける安全装備として、衝撃吸収ドアトリム、FIA基準のロールゲージ、ウインドウネット、バケットシート、シートベルト、安全燃料タンクが装備されている。
また、従来から行われる、エントラントがベース車両を購入し、制作（仕立て・セッティング）を行う場合に必要な部品の供給も平行して行われる予定である。 |
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