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軽の革新パッケージをご覧あれ
スズキから新しいスタイルの軽ワゴン、新型パレットが誕生した。コンセプトは、「ゆとりある室内空間」。開放感、優雅さ、軽快さを、軽自動車というパッケージで、いかに表現するかを重視して開発された。
全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,735mm(1,745mm 4WD車)のボディサイズで、室内長2,025mmとし、ゆとりある居住空間を備えている。また、Aピラーを立てることによって、ロングルーフ化を図り、頭上に開放感を創出。さらに、ハイルーフ化により、軽自動車クラストップレベルの室内高1,365mmを実現している。その他、新開発のホイールベース2,400mmのプラットフォームを採用するなど、従来の軽乗用車を覆す広大な室内空間となっている。
開放感あふれる抜群のプロポーション
エクステリアデザインの特長は、何と言っても広さを感じさせるロングルーフデザインだ。背高なプロポーション+全ピラーをブラックアウトした大きなガラスエリアが、良好な視界と開放感を与えてくれる。そして、ヘッドランプからリアへと続くキャラクターラインが、車体全体の安定感を強調させており、このプロポーションのボディバランスの良さを改めて感じさせてくれるデザインとなっている。
1つの塊感を強調しているような曲面を用いたサイドデザインや、斜めにカットしたリアガラスは、一段と軽快さを表現している。さらに、新型パレットは、スズキ新色のクラッシーレッドパールを含む、全9色のボディカラーで、多彩なラインナップを設定している。
また、全グレードに後席両側スライドドアを標準装備。大開口ドアは、開口幅580mm、開口高1,230mmを実現している。両側が狭い駐車場でもドアをぶつける心配がなく、子供の乗り降りもスムーズにサポートする。乗降性を重視した後席両側スライドドアが、新たな軽自動車のゆとり空間を演出している。
驚きの室内は、リビング空間そのもの
インテリアデザインに関しては、リビングの様な広い室内空間に注目である。ベージュを基本カラーとしたインテリアは、インパネのブラック成型色を加えた2トーンデザイン。一見シンプルだが、視覚的に落ち着いた雰囲気を醸しだしている。シート素材は、触り心地の良いファブリックを採用。助手席の足元空間も、従来の軽自動車から比べると格段の足元スペースアップが施されており、後席同様のゆとりを実現している。
また、装備面では、乗る人の体格と荷物の大きさに合わせて調節できる、左右分割式リアシートスライドを前後席に設けるなど、室内レイアウトに富んだシートアレンジが可能である。さらに、エアコンの冷風を利用した保冷機能付き助手席アッパーボックスや、スマートなエンジン始動が可能なキーレスプッシュスタートシステム(Gグレード車を除く)も採用。抗アレルゲン+カテキンエアフィルターの標準装備や、メーター内には航続可能距離を表示させている。まさに、スズキ初の充実装備が満載である。
そして積載面も、低床のプラットフォームを採用したことにより、荷室床面地上高を525mmに実現。それにより高い荷室高と、高さ1,100mm、幅985mmの大きな開口部を持つリアゲートが誕生する。後席のダイブダウンシートを活用すれば、一般的な27インチ型自転車が積載可能になる大容量のラゲッジルームも装備している。
新開発のI.T.Lサスペンション搭載で、快適な乗り心地を披露
新型パレットのエンジンは、街乗りに最適なオールアルミ製の54psのNA-VVTエンジン(水冷4サイクル直列3気筒)と、高速道路や登り坂でも、スムーズな加速とゆとりのパワーを実感できる、60psのMターボエンジン(水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ)の2タイプを搭載。さらに、静粛性を高める為、エンジンマウントブラケットを採用するなど、エンジン振動の軽減に寄与している。
足回りでは、コーナリング時でのロール抑制や、新開発のI.T.Lサスペンションの採用により、ドライビング反応や乗り心地を向上させている。そして、路面からの衝撃吸収にも、ウレタンバンプストッパーを採用し、突き上げ感を緩和させるなど、防音・防振対策を施している。また、最小回転半径も4.2m(Gグレード以外4.5m)としており、小回り性能も抜群で、充分満足な走行・動力性能を有している。
軽自動車という限られた空間の中で、「どれだけユーザーを満足させることができるのか」という部分に徹した形で誕生した、新型パレット。未来の自動車とは、実はこういう形なのかもしれない。 |
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