ホンダ インサイト 新型車解説
Text:吉澤 憲治(編集部) Photo:小宮 岩男
価格も燃費も大満足 新型インサイト デビュー
ついにホンダから期待のハイブリッド車“インサイト”の誕生である。まずは、みなさんに価格からお伝えしたい。そのお値段なんと189万円から、221万円まで。何とも驚きの価格を設定しているのだ。
参考までにお伝えしておくと、同社のシビック・ハイブリッドは229万円から286万円、トヨタ プリウスは233万円から335万。つまり、インサイトの価格帯は、他の2車種のエントリー価格よりも安いということになる。現代の自動車ユーザーにとって値段の安さというのは、1、2位を争う購入基準。 「世の中に役立つ技術は、誰もが手にできてこそ意味がある」という考えの下、この価格、この技術、このクルマができたのだという。この厳冬の市場において、ホンダのインサイトへ向けた入魂姿勢、誠に脱帽ものである。
インサイトの魅力は価格もさることながら、ハイブリッド車としての燃費にも長けているという点も挙げておく。その数値はJC08モードで26q/L、10.15モードでは30q/Lにも達するという。
初代インサイトが誕生したのは1999年。5速マニュアル車が210万円、CVT車が218万円で販売され、これより2年前に誕生していたトヨタ初代プリウスに次ぐ、量産ハイブリッド車として注目を受けた存在だ。
新型インサイトの開発にあたっては、ボディサイズを5ナンバーサイズに収めることに注力し、その結果、シビックとフィットの中間に当たるサイズ“ハイブリッド車専用の5ナンバーサイズボディ”の開発に成功したという。