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より快適にオープンカーを楽しむために。
マツダロードスター パワーリトラクタブルハードトップモデルが発売された。それは「人馬一体」のダイナミック性能と、ユーザーの要望を高次元で両立させたもの。操作しやすい電動開閉システムを備えたハードトップを組み込みながら、ルーフをソフトトップと同じホイールベース間のシートバックスペースに収納するという、世界初の構造を持ったパワーリトラクタブルハードトップを搭載する。
マツダロードスターのコンセプトワード「人馬一体」の原点は、小型軽量の高剛性ボディにある。その信念を貫くため、電動ハードトップを採用しながらも、ルーフ部を軽量コンパクト化し、開口部の補強ブランケット・樹脂ルーフの採用やリンク類の最適化などを実施し、重量増を約37kg程度に抑えた。リアデッキ前面の板厚を増すとともにボディ左右を閉断面でつなぎ、効果的な補強を施してソフトトップモデルと同等の剛性を確保した。寸法はクローズ時の全高がソフトトップモデルよりも10mm高くなった程度で、ロードスター独自のコンパクト化はそのまま維持されている。
オープンカーらしいデザインを踏襲
エクステリアは、低く流れるような美しいショルダーラインをはじめ、フロント及びサイドの造形はソフトトップモデルの個性を引き継いでいる。ボディ後部は、ロードスターのアイデンティティを損なうことなくパワーリトラクタブルハードトップに求められるリファインが行われた。リアデッキカバーを備えたことで、リアデッキ前端はソフトトップに比べて40mm高くなっている。これに対応しリアデッキ全体の最適なバランスを保つため、トランクリッドは後端部分でソフトトップモデルより20mm高く設定。結果、テールをつまみ上げた鋭角的なデザインがシャープさが強調された。
リアフェンダーは、ロードスターらしい車高の低さを保ちつつ、高くなったリアデッキとのバランスを最適化するため、フェンダー上部の張り出し感を強めている。リアエンドの力強い表情が、クローズ時のルーフラインを引き締める。熱線プリントを備えるリアウインドウは、後方視界を確保するため、ソフトトップのものよりやや大きなサイズとなっている。
画期的なルーフのシートバックスペース収納システム
インテリア面でのソフトトップモデルとの違いは、ルーフ開閉操作スイッチとインジケーターランプが、ドライバーシートから操作しやすいインパネセンター上部に配置転換され、オープンフックレバーとリアストレージボックスが廃止された点である。
マツダロードスター パワーリトラクタブルハードトップは、ソフトトップモデルと同じくルーフをホイールベース間のシートバックスペースに収納。よって、トランク内に収納される電動ハードトップとは異なり、パーティションボードで区切ったり、トランクの容量を気にする必要がない。開閉に要する時間は12秒で、市販の電動ハードトップ車中、最短を実現している。
また、ルーフを車両重心に近いシートバックスペースに収納することによって前後重量配分を適正化し、ライトウェイトスポーツカーに欠かせないヨー慣性モーメントの低さを実現。とはいえ、既存モデルとは数値的に異なるのは事実。そこで、ロードスター
パワーリトラクタブルハードトップのボディ剛性をはじめとする各種の特性に適合するように、サスペンションシステムを最適化。MZRエンジンの快活なスポーツサウンドはそのままに、プレミアム感のある上質で落ち着いた乗り味を提供する。
さらに、ソフトトップモデルで好評のオープン走行時の快適さを損なわないために、エアロボードを最適化。シートのすぐ後方のリアデッキ前端がソフトトップモデルより40mm高くなったため、整流板を設けたこの専用開発のエアロボードで、リアデッキ側からキャビン内に巻き込む風を上方へ導き、乗員へ吹き付けられる風の不快感を防ぐ。
マツダロードスター
リトラクタブルハードトップは、全車ともフロントヘッドランプインナーベゼル、フロントグリルガーニッシュ、そしてアウタードアハンドルカバーなどにクロームメッキを施してスポーティで上品なイメージを加味。6速MTのRSパワーリトラクタブルハードトップには、17インチ高輝度アルミホイールなどメーカーオプションでさらにプレミアムなパッケージを装備できる。
また、ボディカラーに、スポーティなテイストと深くリッチな味わいを併せ持った新色のストーミーブルーマイカを追加。光が当たると、ハイライト部分では鮮やかさを、シェード部分では深みのある落ち着きを見せ、その力強い造形に一層のコントラストを与える。
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