新型MPV最大の特徴は、セカンドシートを横方向にスライドさせることによって変化する乗車定員にある。先代のMPVもセカンドシートのベンチ化が可能だったが、ベンチ状態にしても乗車定員は変わらなかった。
日本の法律では、1名分のシートのサイズは幅と奥行きが400×400mm以上と決められている。つまり、セカンドシート単体の幅を600mmオーバーにすれば、ベンチ化したときに1200mmを超えるシート幅となり3名掛けが可能となる。新型MPVはこの手法を採用したのだ。
結果として前から2-3-3名の8名掛けシートを手に入れている。もちろん、セカンドシートにゆったり3名が座れるわけではないが、たとえば短距離の移動時などに7名しか乗れないのと、8名乗れるのとでは使い勝手は大きく違う。
新型MPVがホイールベースを延長したのは、室内を広くすることが大きな目的のひとつだった。新型MPVは先代に比べて、室内長はじつに215mmもの延長を果たしている。また、全高は60mmも低くなったにもかかわらず、室内高のダウンは10mmに抑えられている。室内幅については45mm狭められたが実際に乗ってみると狭さを感じることはない。
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