レクサス RX 新型車解説
Text:吉澤 憲治(編集部) Photo:島村 栄二
プレミアムSUV市場への宣戦布告
レクサスRXの日本上陸である。レクサスRXは、レクサスブランドのエントリークラスSUVとして君臨しており、1998年の初代誕生以来、今回の新モデルで3代目、6年振りのフルモデルチェンジとなる。アメリカの多くのSUVユーザーをはじめ、セレブ階層にまで支持されていることもあり、その人気はグローバルで月販平均1,400台以上の販売を誇る。これは全レクサス車種の3割に値する販売台数で、紛れもなく基幹モデルという座に位置している。一方、レクサス RXはトヨタブランドのお馴染みハリアーの位置づけになる。ハリアーも同様に高い人気を誇るとともに、日本で今最も売れているアッパーミドルクラスのSUVである。実はレクサスRXの日本上陸の話は一昨年末辺りから囁かれており、具体的に全貌が見え始めたのは昨年春頃。ハリアーファンにとっては最も気になる情報のひとつで、この日が来るのを首を長くして待っていた人も多くいたに違いない。
レクサスRX。当然それはハリアーと同じ位置づけのクルマであっても、こちらは天下のレクサスブランドである為、金額的には大きな差が生じるのは既にご承知のことと思う。それは現行ハリアーの価格におよそ100万円ほど割高となることを、頭の隅に置いてもらえばよろしいかと思う。
今回ご紹介するのは、ベースグレードとなるRX350と、ハイブリッドを搭載したRX450hの2グレードだ。
ではまず、デザインから見ていくことにしよう。