新型CR-Vはセダンの快適性とクロカンの機動力、ミニバンのユーティリティを融合
1995年に誕生したCR-Vが、フルモデルチェンジ。新型CR-Vは、これまでのアウトドアタイプとは違った、都会のオフロードに溶け込むSUVとなり、インテリアからエクステリアまで変化を遂げた。
新型CR-Vのスタイリングは、力強くタフなロアボディに洗練されたスポーティキャビンを融合。シーンを選ばないタフな機動性を感じさせながら、都会的に洗練されたスポーティ感も備えた新しいデザインを追求。フロントウインドウを前方へ出したフォワードキャビン・フォルムやフロントからリアまで連続感のある勢いを持たせたサイドウインドウが、洗練されたスポーティイメージを表現。同時にガンメタリック塗装を施したプロテクトモチーフを全周に採用し、ワイドトレッドを強調する大きく張り出した前後フェンダーや大径タイヤとあわせ、力強いタフネスなイメージをつくり出している。
インテリアは、重厚感のある立体造形のメタル調パーツをインストルメントパネルやドアライニングなどに大胆に採用。先進感のあるタフなイメージが表現されている。センターパネルから左右へ伸びやかに広がるインパネの面構成が、心地よい空間の広がりを感じさせる。センターパネルに配置されたエアコンやオーディオの操作スイッチ類に大径ダイヤルを採用するなど、使いやすさが追求されている。シートは、クッションの長さを7mm、フレーム幅を10mm拡大し、低反発ウレタンクッションの採用や前後方向のスプリングピッチの最適化によって振動吸収性も大きく向上。シートクッションを後ろ下がりにするとともにステアリングホイールを起こし、セダン感覚の乗車姿勢が得られるよう、ドライビングポジションが設定されている。そのうえで、テレスコピック&チルトステアリングや、操作が容易なシートハイトアジャスターを採用し、さまざまな体格の乗員に最適なドライビングが提供される。
カーゴルームは、コンパクトなリアサスペンションの採用などにより、張り出しが少なくフラットな形状としたうえで、テールゲートの構造も工夫され、ゆとりの空間を実現。5名乗車時で524〜623リットル、2名乗車時では955リットルの大容量を達成している。また、カーゴルームを上下二段で使える、樹脂性のシェルフを装備。荷室の床面から330mmの高さに設置でき、荷物を上下に整理できるうえ、下段スペースのプライバシーも守ることができる。シェルフは前方へ二つ折りにできるほか、外して床面におくことができる。下段にはゴルフバックやB型ベビーカーなどをすっきりと収納でき、上段には合計10kgまでの荷物の積載が可能となっている。
ゆとりと安心を持って運転できる装備
エンジンは、水冷直列4気筒横置、2.4L DOHC i-VTEC。トランスミッションは、電子制御5速ATを採用し、力強さとスマートさを兼ね備えた走りを実現させている。低燃費も実現され、低回転時に吸気2バルブの片方を休止させるVTEC機構や外部EGRを採用した。平成22年燃費基準+10%レベル」、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を取得。
基本機能を高めつつ、ゆとりと安心を持って運転できる装備が様々な箇所で搭載されている。ディスチャージヘッドライトを全タイプに標準装備し、夜間走行でも視界は良好だ。アクセルペダルの踏み込み量でセンサー検知して、スロットルバルブを電子制御するDBWを搭載、車両挙動安定化制御システムのVSAも搭載され、坂道の急発進や雪道などの滑りやすい道路も、その時の路面の状況に応じて効果的な制御が行われ、走行の安定性や加速性をフルに発揮し、ドライバーの運転操作を補助する。
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