三菱 ギャランフォルティス スポーツバック 新型車解説
Text:吉澤 憲治(編集部) Photo:村西 一海
三菱の新たな狙いとは
三菱より新たに5ドアハッチバックモデルのクルマが誕生した。その名も“ギャラン・フォルティス・スポーツバック”。何故、三菱がここへきて主力のギャラン・フォルティスにハッチバックモデルを追加したのかと言えば、実は近年の安定的なハッチバック車の需要に応えたことと、さらに今後のシェア拡大も見込んだ上での投入、というのが正直なところらしい。セダンやステーションワゴンの需要減少は皆さんも既にご存知だと思うが、実はハッチバックはこれら2つのタイプに比べ、安定的な売り上げを誇っているのだ。今や世界経済が冷え込みを見せる真っ只中、自動車は、そのど真ん中ストレートでダメージを受ける業界なだけに、格段に厳しい状況を強いられている。
しかしそんな中、三菱は欧州を意識した世界基準の“ハッチバック”というカテゴリーのクルマを新たに投入することにより、新規ユーザー獲得と、業界再燃の起爆剤としての役割も担う考えだ。何故欧州基準かと言えば、実はギャラン・フォルティス・スポーツバックは日本より一足先の今年10月より、既に欧州で販売を開始している。これは欧州ではハッチバックの需要が極めて高いことが先行販売の理由として挙げられており、日本の次は、アメリカ、オーストラリアと、販売していき順次グローバル展開をしていく予定だという。
それではまずデザインから見て行くことにしよう。