三菱 ギャランフォルティス スポーツバック 新型車解説
使えるハッチバックとはこのこと
今回のスポーツバックの最大の特徴は、何と言ってもカーゴフロアだ。最大奥行き1,570mm×最大幅1,395mmのラゲッジスペースは、ワンタッチフォールディング機能を装備した6:4分割式のリアシートを倒すと、一瞬にフラットで広いラゲッジスペースへと早変わりする。スノーボードくらいの長物ならラクに積載可能である。ハッチゲートの傾斜が緩いので、他のハッチバック車のように、高さのある荷物は駄目なのかといえば、実はしっかりとその辺も考えられており、2段階の高さ調整ができるカーゴフロアというものを設定している。つまりこれは高さのある荷物も、このカーゴフロアをワンハンドルで一段(90mm)下げることにより、リアガラスに当たらず収納できてしまうというものだ。だがこれはTOURING、SPORTのみの装備で、残念ながら最上級グレードの“RALLIART”には装備されていないのだ。その理由は、“RALLIART”のフルタイム4WD駆動の設計上、どうしても90mmのスペースを掘り下げることができなかったのだと開発者は言う。走りを優先設計している“RALLIART”には、ラゲッジの積載性は、二の次、三の次なのかもしれない。