アウトランダーに採用されるエンジンは、新開発のアルミブロック製2.4リッター直列4気筒。このエンジンは三菱とダイムラー・クライスラー、ヒュンダイの3社が共同で開発を行ったもの。すでに日本に発売が開始されている、ヒュンダイ・ソナタにも基本構造を共にするエンジンが搭載されている。
吸排気ともにバルブタイミングを連続的に可変するMIVECを採用。後方排気レイアウトとすることで触媒効率の向上も行われている。バルブスプリング荷重の低減やバルブステムの弾性砥石研磨など、フリクションロスの低減も徹底して進められたほか、指定オイルを0W-20と低粘度タイプとしているなどの点も見逃せない。
駆動方式は電子制御の4WD。4WDオート、4WDロック、2WDの3つモードを持つ。4WDロックは前後トルク配分を50対50に固定するのではなく、オートモードよりも後輪へのトルク配分を1.5倍ほど高めた状態。2WD時はFF状態となる。
プラットフォームも新設計のものを採用。フロントのサイドメンバーを8角構造のストレート構造とするなど、新しい試みが数多く採り入れられている。前後ともにメンバーを介してボディに装着。フロントはストラット、リヤはマルチリンクとエアトレックと同型式ながら、すべてのパーツは刷新されている。
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