アイシスはトヨタの2リッターミニバンのなかでウィッシュとヴォクシー&ノアの中間的存在であることは、トップページで書いた。しかし、その位置づけだけではなく、成り立ちそのものもウィッシュとヴォクシー&ノアの中間にあるのだ。そのわけはフロアパネルにある。アイシスのフロアパネルはフロント側はウィッシュから、リヤ側はヴォクシー&ノアから受け継いだものなのだ。
アイシス用に用意されるエンジンは2リッターのガソリン直接噴射方式と、1.8リッターの通常噴射方式の2種。2リッターエンジンは金属ベルト方式のCVTとの組み合わせ、1.8リッターは4速ATとの組み合わせ。これもよくよく考えてみると、2リッターはヴォクシー&ノアと同一、1.8リッターはウィッシュと同一ということになる。プラタナに採用されたCVTの7分割マニュアルモードもヴォクシー&ノアに採用済みの技術だ。
アイシスは1.8リッターはFFのみ、4WDは2リッターにのみ設定されている。フロアコンポーネンツのすべてをウィッシュから受け継ぐのではなく、リヤはヴォクシー&ノアとしたのは2リッターエンジンで4WD化したかったのが大きな要因かもしれない。
新技術として搭載されたのはステアリング感応型のクリアランスソナー。従来タイプはステアリングを切っていれば明らかに回避できるような障害物でも、ソナーの感知範囲に存在した場合は警告が行われたが、このステアリング感応タイプはステアリングの切れ角を読みとり、ソナーの感知可能な範囲内に傷害物があっても回避可能な場合は警告を行わないようになっている。 |