新型BMW 3シリーズクーペ:直列6気筒ツインターボエンジン
新型3シリーズクーペのトップモデルである335iクーペには、ハイプレシジョン・インジェクションとアルミ製クランケースを採用した直列6気筒ツインターボエンジンが世界で初めて搭載される。これはBMWによる数々のストレートシックスの中でも最もパワフルな3リッターユニットで、最高出力は225kW(306ps)に達する。
新開発のストレートシックスツインターボは、同じ出力の4リッター8気筒エンジンより約70kgも軽い。また、ハイプレシジョン・インジェクタを装備したこのエンジンは、同出力のポート噴射式ターボエンジンより約10%も燃費が向上している。
新開発のターボエンジンは、BMWの3リッター直列6気筒エンジンをベースに作られ、2基のターボチャージャーを装備することで最適なパワーと性能を発揮する。2基のターボ過給器がそれぞれ3つのシリンダーに過給されたエアを供給することで、これまでのターボエンジンでは例のないナチュラルな吹き上げの実現。このエンジンのターボチャージャーは比較的小型で慣性モーメントが小さいため、ドライバーがアクセルをわずかに踏み込むだけで、ターボラグもなく、素早くブースト圧を生成することができる。
最大トルクは400Nmに達する。この大きなトルクが1,300〜1,500rpmの間で衰えることなく発生し、7,000rpmまで滑らかに一気に吹け上がる。新型335iクーペの0-100km/h加速タイムはわずか5.5秒。5速ギアによる80-120km/h追越加速でも6.2秒をマークする。この性能は、リミッターによって制限される250km/hまで発揮される。EUサイクルによる平均燃費は100kmあたり9.5リッターで、このクラスのクルマとしては極めて優れた水準に達している。 |