新型BMW 3シリーズクーペ:サイドビュー
新型3シリーズクーペの外観の印象は、とりわけサイドビューによって特徴付けられる。長いホイールベースと、後方へ向かうにつれて下がりながら内側へ緩やかに流れるルーフラインは、新型3シリーズクーペの優美でしなやかなデザインを主張している。一方で大きく膨らんだホイールアーチは、力強さと信頼感を与える。ボディ全体は、エンジンフード前端部から低いリアエンドにかけてウェッジ状にデザインされている。
全体的なプロポーションだけでなく、新型3シリーズクーペのショルダーライン、キャラクターライン、サイドシルラインも、視覚的に与える印象は強い。ショルダーラインおよびドアハンドルから左右に走るキャラクターラインは、低く設計されたリアエンドに向かって流れている。いずれのラインも途中で寸断されることなく伸びているため、見る人の視線をフロントからリアにかけて自然に誘導させる。前後のエアダムの間のドア下端部に沿って走るサイドシルラインは、このクルマのスポーティで優美なルックスを一層強調する。
クーペの躍動的な外観を強調する伝統の「ホフマイスター・キック」にもこれまで以上の独特の新しいデザインが取り入れられている。Cピラーの最下部から向きを変えてフロント側に伸びるホフマイスター・キックは、はっきりとした独特の角度でショルダーラインに流れ込む。サイドウインドウ周りのクロムトリムは一体成型で作られる。ドアミラーの形状は新型3シリーズクーペ専用にデザインされたもので、サイドセクションに走るラインをイメージさせて、全体のデザインにスムーズに溶け込んでいる。 |