日本のSUVの頂点に立つのがランドクルーザー100。昭和20年代から生産されてきた長い歴史と伝統を持ち、その走破性の高さは日本だけでなく、道路事情の良くない国や地域などを中心に世界中で評価されている。
決して喜ばしいことではないが、自動車窃盗団が狙うクルマの筆頭に挙げられていたのは、そうした地域に向けての輸出を狙ってのこととも言われた。これも世界中での人気の高さを示すものだ。
ボディは全幅が1940mmに達する堂々たるサイズで、SUVの頂点に立つクルマらしい風格を備えている。正にSUVのステイタスシンボルともいえる存在だ。
搭載エンジンはワゴン用がV型8気筒4700ccのガソリンで、173kWの余裕ある動力性能を発揮する。バン用は直列6気筒4200ccのディーゼルターボで、わずか1200回転で431N・mのトルクを発生する。
オンロードの快適な走りを重視したいならガソリンのワゴンで、悪路での粘り強い走りを重視したいならバンのディーゼルターボという選択が可能だ。
4WDシステムはセンターデフ式のフルタイム4WDで、上級グレードには電子制御制御サスペンションのアクティブ・ハイト・コントロール機構付きスカイフックTEMSやLSDが標準で装備されている。VSCやアクティブTRCなどは、上級グレードにセットオプションの設定だ。
インテリア回りの雰囲気は極めてラグジュアリーなもので、快適装備の充実度は正に高級車と同じレベル。上級グレードにはオプションで本革シートも用意されている。デュアルステージSRSエアバッグやSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンシールドエアバッグなど、安全装備の充実度もまずまのレベルだ。
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