ランドローバーはイギリスの伝統的な高級オフロード4WDメーカーだが、現在ではフォードグループの傘下にある。ジャガーやボルボなどについても同じことがいえるが、フォードは傘下に収めた伝統的なブランドを持つメーカーに対して、フォード色を押しつけることなく、各社の独自性を生かしたクルマ作りを認めていることもあって、ランドローバーのオフロード4WDもランドローバーならではのクルマ作りがなされている。
ランドローバーブランドの頂点に立つクルマはレンジローバーで、これはロールスロイスやベントレーなどに高級車に乗る貴族階級のユーザーが、狩猟などに出かけてオフロードを走るときのために作られたクルマだった。オフロードに置ける高い走破性を確保すると同時に、本革シートや木目パネルなどによって高い品質感を表現した高級車がレンジローバーである。
の高い走破性を備えている。その高い基本性能に加えて、ランドローバーならではのクォリティ空間を作ることで、ほかの数あるオフロード4WDとは異なる魅力を作っている。
超高級かつ高額なレンジローバーだけでなく、ランドローバーでは一般のユーザー向けのオフロード4WDも作っている。ディスカバリーとフリーランダーの2車種がそれだ。いずれも十分なサスペンションストロークを確保することなどによって、オフロードでディスカバリーはV型8気筒4000ccエンジンを搭載したランドローバーのラインナップの中では中間に位置するモデル。かつてはディーゼルターボの搭載車なども輸入されていたが、現在ではガソリンのV8だけに絞られている。またフリーランダーは2500ccのガソリンエンジンを搭載し、ランドローバーのエントリーモデルに位置づけられる。当初はディーゼル車のみの設定で、ガソリン車の設定が遅れたため、本国での発売からかなり時間が経過してから日本に導入されたモデルだ。
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