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エスケープはフォードがマツダとのコラボレーションの中で開発を進めたコンパクトクラスのSUVで、フォードとマツダの連携が成功した好例とされている。
コンパクトといっても、それはあくまでもアメリカ基準での話。日本ではワイドボディにオーバー2Lの大排気量エンジンを搭載する3ナンバー車として扱われている。
国内市場に投入されるモデルは、エスケープとマツダのトリビュートの両方が マツダで生産されることもあって、現在の搭載エンジンはマツダ製の直列4気筒 2300ccとV型6気筒3000ccの2機種とされている。
4気筒エンジンは115kW、6気筒エンジンは149kWと、ともに十分な動力性能を発揮するほか、SUVに適したトルク性能を備えているので、1500kg程度に抑えられた比較的軽めのボディに対して余裕ある性能を発揮する。トランスミッションは電子制御4速のEC-ATのみの設定だ。
駆動方式はロータリー・ブレード・カップリングを使ったコントロール・トラ ックUと呼ぶAWDシステム。通常はトルクのほとんどを前輪に供給してFFに近い走りを実現し、滑りやすい路面で前輪がスリップするとそれに合わせて必要なト
ルクを後輪に送ってAWDになる仕組み。
アイスバーンなどではAWDロックアップ機構によって、スイッチひとつで直結式4WDの力強い走りが得られる。
エスケープの走りは全体にスポーティな味付けで、高速道路でのレーンチェンジなども実に高い安定感でこなしてくれるので、路面状況を問わず安心した走りが可能だ。 ワイドボディによるゆったりしたラゲッジスペースなどと合わせ、本当に使えるSUVといえる存在だ。
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