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タイヤカタログ


■タイヤ選びのポイント
 
1.なぜ、タイヤを交換するのか?
  ■タイヤサイズの見方
乗用車用タイヤサイズは、おもにこのふたつの形式で表記される。速度記号と速度カテゴリーの意味は、次ページを参照。
 タイヤは消耗品だということは、みなさんご存じだろう。クルマの走行距離が伸びれば伸びるほど、タイヤは摩耗する。摩耗が進むとタイヤ本来の性能が発揮できなくなるので、交換が必要になる、というわけだ。
 ただ、交換が必要になる時期については、「スリップサインが出るまで大丈夫」と誤解している人が多い。ウェット状態での排水性能は、スリップサインが出ていなくても、溝が少なくなるにつれて劣ってきている。実はスリップサインが出る状態は「これ以上続けて使うと、雨の日にスリップする可能性が非常に高く、もう危険」というレベルなのだ
。 また、タイヤに使われているゴムは年月が経つにつれて硬化してくる。溝が充分に残っている状態でも、新品から2年〜3年経つと柔軟性が失われてくる。その結果、乗り心地が悪くなってきたり、タイヤから出るノイズが大きくなってくる。その変化が少しずつだから、日常の運転では気づきにくいだけなのだ。
 つまり、新品時に比べて溝の深さが半分程度になり、「ちょっと乗り心地がゴツゴツするな」とか「ダーという音が気になるな」と感じるようであれば、もう交換時期を迎えていると考えていいだろう。
 
2.タイヤを変えると乗り味が変わる
  ■タイヤ各部の名称
タイヤの各部分は、上記の図のように呼ばれる。これらの用語はタイヤカタログにひんぱんに出てくるので、ぜひおぼえてほしい。
 もちろん「タイヤの寿命が残っていても、交換する」という選択肢もある。それは、クルマの乗り味を変えたいときだ。タイヤは、「スポーツ」とか「コンフォート」などの性格付けが行われており、乗り心地やハンドルを切ったときのレスポンスが大きく違うのだ。
 新車装着されているタイヤは、スポーツカーにはスポーツタイヤ、セダンにはコンフォートタイヤというのが一般的。でも「自分はスポーツカーオーナーだけど、走りを楽しみたい」とか「スポーツカーでも、のんびりとロングツーリングを楽しみたい」などの嗜好があれば、思い切ってタイヤを交換してみよう。見違えるほど乗り味がかわるはずだ。
 では、タイヤを交換するときにいちばん必要な情報は何だろうか。それは、当たり前のようだが、自分のクルマのタイヤサイズである。タイヤのサイドを見てみよう。215/45R17 87Wとか、225/60R16 98Hなどの数字(と記号)が書いてあるはずだ。それがタイヤサイズである(詳しいサイズの見方はイラストを参照)。このタイヤサイズを控えて、カタログをチェックしてみよう。

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