クーペのボディサイズをセダンと比較してみると、クーペのほうがショート&ワイドなことがわかる。全長はセダンより35mmも短いが、全幅は65mmも広く、全高は75mmも低い。ホイールベースは2850mmと同じなので、セダンと並べた印象はかなり違う。セダンがシーマぐらいの大きさに見えるのだ。
スタイリングもフロントグリルはかろうじて同一イメージだが、左右のヘッドライトはフェンダーの曲面に合わせて上までせり上がっている。サイドウインカーやフロントバンパーのデザインもセダンとは異なっている。
リアにまわりこんでみるとやや高めのバンパーと、そこからの開口部がある。クーペになり、見た目にはわからないがテールランプは、点灯時に丸型に光るようになった。ここはスカイラインの伝統を復活させたわけだ。
フロントからいきなり、リアのデザインにとんだが、問題はサイドビュー。問題といっても、変なところがあるわけではない。しかし、ルーフからウィンドのデザインが、どことなくフェアレディZに似ているのだ。
日産の某役員が、はじめてテストコースでクーペを見たとき「なんでZがあるんだ」と言ったとか言わなかったとか。そんな逸話も素直に頷けるほど似ている。
似ている理由はリアサイドウインドーエンドのデザインにある。この部分をもう少し変えれば印象は違ったはずだ。カッコは悪くないが、Zに似すぎていることのメリットはそれほどないはず。
タイヤ&ホイールだが、これもセダンとは異なる。ノーマル仕様で17インチ、18インチも選べる。さらにタイヤサイズは、フロントが225/50R17か225/45R18、リアは235/50R17か245/45R18になる。つまり、フロントとリアでサイズの異なるタイヤを装着している。
ボディカラーはホワイトパール、シルバー、ブラック、レッド、ブルーの5色。全体に落ち着いた印象。このなかではブルーが渋い。 |