不況の折、高価格帯のクルマの販売は軒並み低調だが、プレミアムSUVセグメントは、これまで数年にわたり世界的に成長し、とくに価格550万円〜750万円の中堅クラスが拡大してきた。そこに該当する注目の3モデルを比較・紹介する。
BMWでは、まず1999年(日本導入は2000年秋)に発売したX5が大ヒット。そのコンセプトを受け継ぎつつ、当時の3シリーズをベースに開発し、2004年に発売したのがX3である。コンパクトSUVに初めてプレミアムという概念を持ち込んだモデルといえる。
その後、2006年秋に内外装のデザインを変更。そして、このほどグレード名が変更された。価格は、「X3 xDrive25i」が570万円、「X3 xDrive30i」(取材車両)が645万円。
X3の独壇場となっていた同カテゴリーに、2008年にメルセデスが刺客として送り込んだのがGLKクラスだ。日本に導入されるのは、3L V6エンジンを搭載する「GLK300」のみで、左ハンドル仕様のみの設定となる。価格675万円。
乗用車とSUVの融合を図ったクロスオーバーというカテゴリーを開拓したレクサスRXは、ご存知のとおり、これまで日本ではハリアーとして販売されてきた。2009年1月に発売された3代目モデルは、日本でもグローバルモデルであるレクサスRXとして販売されることになった。3.5L V6エンジンを搭載する「RX350」にはAWDのほかにFFの2WD車もラインアップ。なお、2009年4月にハイブリッドカーのRX450hを発売予定である。それを除く価格帯は、「RX350」の460万円から、今回の取材車両である「RX350“version L・Air suspension”」の565万円となっている。
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