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とくに奇をてらうことをせず、端整なデザインの中で、木目パネルやレザーを上手く組み合わせることで上質感を巧く演出している。BMWらしい精悍さと、プレミアムカーとしての質感の同居した空間は、走りだけでなく、このクルマに与えられたキャラクターを端的に表現する部分である。
室内スペースは十分で、ちょうどよい広さを確保するとともに、適度なアイポイントの高さや優れた視界など、居心地のよさを感じさせる。
右ハンドル仕様のみの設定で、ドライビングポジションは、ややオフセット気味とすることで、違和感を与えないようにしている。
装備面では、自動防眩ドアミラーや、ルームミラー内蔵ETC車載器、駐車距離モニター「PDC」などを標準装備としている。ただし、iDriveが未採用である点は惜しく、アップデートに期待したいところである。
インナースライドさせることのできる電動パノラマ・ガラスサンルーフの面積は非常に広く、後席乗員にとっても大きな開放感をもたらす。
リアシートの着座姿勢は3台中でもっとも自然で、大きなセンターアームレストも備わる。フロントよりも少しヒップポイントが高めに設定しているため、見晴らしもよい。
ラゲッジスペースは、タイヤハウス部分がサスペンション構造の影響によりやや張り出しているが、手前側は広く確保されており、ゴルフバッグも横に積載することが可能。容量的には十分である。低くフラットなフロアには、両サイドにネット類を装着することのできるレールを設定するなどし、より利便性を高めている。 |
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