現行Cクラスがベースだが、ボディサイズは、全長をCクラスよりも55mm短い4,530mmに抑えながら、全幅は1,840mmとワイド。フロントウインドウをあまり寝かせることなく、また、サイドやリアウインドウについても切り立たせ、全体をスクエアなフォルムで包みつつ、エッジを利かせたスタイリングとしている。
また、フロントマスクを見ても明らかなように、過剰なまでにメルセデスらしさを強調した印象もある。
他2台よりも低めの車高やドライビングポジションにより、そのドライブフィールからは、乗用車的な感覚を優先したことがうかがえる。「アジリティ(=俊敏性)コントロール」のコンセプトで味付けされたフットワークは、このクルマがSUVであることを忘れさせるほど俊敏で、かつ極めて軽快である。
ただし、Cクラスとの共通する点だが、ステアリングのセンター付近に、切り始めにレスポンスの遅れが認められる。また、操舵力は軽く、接地感がやや希薄な印象をうけるが、あくまで全体のスタビリティは高く、その中でアジリティを感じさせることを狙った味付けといえる。
3L V6エンジンには7速AT「7Gトロニック」が組み合わされる。フラットかつスムーズにトルクを発生するV6エンジンに多段ギアという組み合わせは、なんら不満なくこのクルマを加速させる。
4輪駆動システムには、メルセデスが誇るフルタイム4WDシステム「4MATIC」の最新仕様のものを搭載。悪路でも安定した走行を披露する。 |
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