ジャガー XFR 海外試乗レポート
Text:松田秀士 Photo:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
XFに高級スポーツグレード「XFR」新設定
ジャガーXFは昨年デビューした4ドアスポーツセダン。ジャガーのスポーツクーペであるXKとほぼ同じ傾斜角のAピラーを持ち、上品にヒップアップしたテールまでのルーフラインは、まるでスポーツクーペのように流麗で美しい。元アストンマーチンの名デザイナー、イアン・カラムのジャガー移籍後第1作目がXK。そして、この2作目のXFはアダム・ハットンにエクステリアを任せ自らは全体を統括している。近未来的な内外装をコンセプトに、昔ながらの英国調と都会的なセンスが融合した秀作である。そのXFがマイナーチェンジともいえる変更を実施した。エンジンにはジャガーが一から設計した新開発のV8ダイレクトインジェクション(直噴式)エンジンを採用し、排気量は5.0Lとなった。他にも、欧州向けのV6 3.0Lのターボディーゼルは、クラス最高値の600Nmを発生する。
今回は、最高級スポーツグレードのXFRが追加された。このスーパーチャージャーを搭載した新型直噴エンジンに、スペイン(セビリア)で試乗してきたので、その模様をお伝えしよう。XFデビュー時の試乗会は、モナコで行われセレブを意識したものだったが、今回はスペイン。しかもサーキット走行がほぼ1日設けられた。天候にも恵まれ、走りを重視した素晴らしい試乗が満喫できた。