新型オデッセイ 徹底解説
まるでSF映画の宇宙船のコックピット
新型オデッセイのインテリアのキーワードは「爽快、未来感、瞬間認知、直感操作」。ホンダ独自の低床設計により、低全高でありながらも室内高はしっかり確保され、室内での圧迫感は感じられない。前モデルより5mm全高が低くなっても、それどころか逆に隣との間隔が広く設けられているため、室内高の割りに、むしろゆとりさえ感じさせる。特に3列目の足元空間の拡大が目立つほか、乗降性も格段に向上している。
さらに乗員に配慮した点では、使う人の感覚を優先してレイアウトしたというだけあり、1列目から3列目にかけて座席を徐々に中央寄りに配置し、どのシートからも前方視界に開放感がある。またAピラーを先代の125mmから86.6mmへとスリムにしたことで、視界向上に寄与している。
シートアレンジは主に5つのバリエーションが可能。3列目は床下に格納でき、さらに付属のフレキシブルラゲッジボードを2列目と3列目の間におけば、段差の無いフラットなラゲッジが誕生する。また3列目の後ろにはラゲッジルームアンダーボックスを装備し、ベビーカーなどのようにかさ張るものなども、そのまま積載することもできる。
インテリアの極めつけは、最もコンセプトキーワードを象徴するインパネだ。まるでスターウォーズに登場する宇宙船のコックピットさながらの造り。特にセンタークラスターは有機的な凹凸で幾重にも重なるような造形を展開することで、未来感を演出している。きっと大人も子供も、見て楽しめるインテリアだ。