|
|
|
●ダイムラークライスラー社と共有するプラットフォーム
ダイムラークライスラー社とプラットフォームを共有していることから、コルトは全世界に向けたコンパクトカーであることがわかる。欧州での販売は04年を予定していて、現在ドイツに建設中の合弁会社で生産されるエンジンを搭載するそうだ。当然、欧州向けのテイストに仕上げられる。コンパクトカークラスは、ダイムラークライスラーにとっても新参入となるだけに、コルトが世界の注目を浴びているといっても言い過ぎではない。
さて共有を図った新開発のプラットフォームは、オフセットが少ないフレームレイアウトが特徴の「ストレートフレームプラットフォーム」だ。ボディの剛性、強度、衝突安全面に優れた骨格構造で、衝突時のエネルギー吸収効率とフレームの変形モードの最適化が図られている。
可変バルブ機構付4気筒DOHCのMIVECエンジンも新開発だ。排気量は1.3Lと1.5Lが用意され、ミッションはすべてCVTとの組み合わせとなる。排出ガスレベルは三ツ星の「超−低排出ガス」認定を取得。10・15モード燃費は、1.3Lの2WDで20.0km/*、1.5Lで18.0km/*を実現している。
これまた新開発のサスペンションは、フロントがストラット、リヤがH型トーションビームを採用。しなやかで軽快なハンドリング、操縦安定性、乗り心地を両立したという乗り味は期待大といっていい。
安全面は、運転席・助手席SRSエアバッグに加え、運転者の足首の損傷を軽減させるブレーキペダル後退抑制機構、フロアカーペット下のヒールスライダーを標準装備。サイドエアバッグと前後席のサイドカーテンエアバッグをオプションで用意している。
新しい試みはエレクトロニクス・コントロールユニットの採用だ。従来のワイヤーハーネスを廃止。高速相互通信の車内ネットワークを構築することで、コストダウンを図るとともに上級車並の便利機能が装備できた。
|
|
[ 4/ 4 ] |
|
|
|