日産 GT-R 2009 試乗レポート
初期モデルより洗練度が向上した
そんな2009年モデルのGT-Rを駆り、都心を抜けてハイウェイ〜ワインディングへ。借り出したブラックエディションが装備するブラック×レッドの専用インテリアも誇らしげだ。ひさしぶりのGT-Rだが、いつもこのクルマに触れるひとときは胸躍る思い。市街地を走っていてもその強烈な存在感に、目で追う人の多いこと、多いこと(団塊世代の男性が圧倒的多数)。
2008年モデルでも十分に速かったエンジンは相変わらず。市販車でこれほどの速さを体感させてくれるクルマは数少なく、あってももっと高価格帯。この速さには、ただただ圧倒されるばかりだ。
しかも、従来はいささか“強引に”速いという印象だったところが、やや回転フィールが緻密になったように感じたのは、改良の恩恵かもしれない。
また、2009年モデルでの一部改良に先んじて、とやかくいわれたトランスミッションも、初期よりも明らかにスムーズになっていた。暖機が十分でないときや、市街地でのドライバビリティに難があったところが、ずいぶん洗練された。やはり、こうした新しい機構というのは、早い段階でどんどんアップデートされていくものなのだろう。