シトロエン C4ピカソ 試乗レポート
Text:森口 将之 Photo:原田 淳
日本ではシトロエン販売台数の4割を担うピカソ
シトロエンと聞くと、どんなクルマを思い浮かべるだろうか。たぶん多くの人が、エレガントなスタイリングにハイドラクティブサスペンションを組み合わせ、ゆったりクルーズするセダンやワゴンを想像することだろう。
ところが昨年のわが国での販売成績を見ると、事実は想像とはかなり違うことがわかる。
全体の約4割にあたる39.1%を、ミニバンのC4ピカソが占めているからだ。たしかに日本はミニバン王国だが、5台中2台がこのモデルなのだというから、かなりの人気者である。
2007年に日本に導入されたC4ピカソは、5ドアハッチバックと3ドアクーペがあり、C4をベースとしている。とはいっても、7人乗りの3列シートを収めるボディは専用デザインで、ボディサイズは4,590×1,830×1,685mmと、ハッチバックの4,295×1,775×1,480mmよりかなり大きい。日本のミニバンでいうとホンダ・オデッセイとストリームの中間になる。