BMW 3シリーズ 試乗レポート
熟成の時代に入った3シリーズ
セダンとツーリングではトレッド(左右輪距離)が変わったことも大きな変化だ。フロント5mm、リヤ20mmワイドトレッドになった。ドイツ仕様のスペックで正確に比較するとフロント6mm、リヤ22mm広がっている。これはホイールのオフセットの変更だ。タイヤの位置が外に出る方向に3mm変更した。これに連動して同じホイールを使うリヤも6mm広がったが、あとの16mmはハブを変更し片側8mmずつ広げた。
このワイドトレッド化のメリットはクルマがカーブでさらにしっかり踏ん張れるようになったことだ。これまでも不足を感じたことはないが、同じ安定感ならさらにソフトなセッティングにできるし、ロールも大きくなりづらい傾向に仕上がっている。
実際に新しい3シリーズに乗ると、よりしなやかになって乗り心地が良くなったことが印象的だった。3シリーズもいよいよ熟成の時代が始まったようだ。