BMW 3シリーズ 試乗レポート
イメージは変わらずだが、変更点は多い
今回のマイナーチェンジはパッと見は大して変わらないようだが、良く見ると変わっているところが多い。前面から説明すると、まずキドニーグリルが少し大きくなっている。そして上部がボンネット側にあったのが、今回はキドニーグリルとして一体になり、その下のエアインテークの開口部形状も変わり、やや笑い顔になった。ヘッドライトユニットも大きく変わり、ウインカーはLEDを使用している。ボンネットも良く見ると別物だ。センター付近に2本のキャラクターラインが新しく入って、精悍なイメージになった。ドアミラーも大きくなっている。これはヨーロッパの新しいレギュレーションに合わせたもので、バックミラーの視野が広がっている。サイドシルのラインはこれまでよりやや上に位置し、スポーツイメージを強めている。後部では、L型が基調になったテールランプが新しい。ウインカーとともにこちらもLEDを使用した。LEDは低燃費の意味でも効果がある。バンパー下、エキゾーストパイプ付近のラインが2本になり、モダンな感じに変わった。
インテリアではiDriveが全車標準装備になった。さらに今回はモニター画面が繊細でより美しくなり、これまでの320iではiDriveナビパッケージで40万円相当のオプション設定だったから、とてもお買い得になった気がする。iDriveはナビも含めて取り扱いが全般的に容易になり、センターコンソールにある手元のダイアルを動かしていくと、カーソルの動きも素速く、その位置で何ができるのかという解説も出るようになった。
前2席はアクティブへッドレストが標準装備になった。追突されたときにヘッドレストが前に動き頚椎捻挫を軽減する。