スズキ アルト ラパン 新型車解説
居心地にこだわったリラックスパッケージ
実は新型ラパンはボディサイズは先代と変わらないものの、室内寸法の拡大が大幅に図られている。室内長が+170mm、室内幅が+15mm、室内高に至っては+40mmの延長が施されているのだ。その結果としてAピラー及びフロントガラスを約100mmも前進させていることに驚く。
これはホイールベースの40mmもの延伸と相まって、室内長の有効空間を長くするためである。その代償としてボディ全長が長くなったとか、エンジンルームが短縮されたとかは一切ない。それどころか、全体の有効面積も広げてしまったわけだから、このサイズの軽にしてはすこぶるよく出来たパッケージと言える。
ちなみにインパネも同様に前方へ移動できたことにより、インパネと前席の距離を895mmも採ることに成功。またその前席に至っては240mmもスライド可能としており、例え大柄の男性が乗っても対応できるつくりになっているのだ。これにより後席は足元空間の余裕も手に入れることができ、まさにスズキの言う“リラックスパッケージ”が備わる形がそこにある。つまり、女性4人でお出かけといったシチュエーションなら、全く問題ないだろう。
新型ラパンのメインテーマは、 “ラパンらしいデザインや雰囲気を継承しつつ、さらに洗練させること”そして、 “低燃費やパッケージングなどの基本性能を向上させること” の2点である。 つまり“ラパンを超えるラパン”であると開発者は言う。
“グッドデザイン+グッドドライブ”これが新しいラパンの形である。