プレミアムSUV徹底比較第2弾

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　日本仕様のX3は「2.5i」が右ハンドルだけ、「3.0i」は右／左ハンドルを選択できる。
　インテリアはセンターパネルがダッシュボードからコンソールまで独立したデザイン。これは他のBMWとは異なるコンセプトだ。パネルの継ぎ目も段差やエッジをあえて強調し、力強さとワイルドさを感じさせる。
　シートカラーは8色、インテリアカラーとインテリアトリムはそれぞれ3色ずつ用意され、グレードにより組み合わせが決められる。シート素材はレザーとクロスが用意されている。レザーはオプション設定。
　シート本体もノーマルシートとスポーツシートがあるが、スポーツシートはオプションになる。
　シートの座り心地だが、ホールドはよく、上下高を調整すると、低めではセダン的ポジション、高めにするとボンネットが見え、安心感がでる。
　リアシートはやや低めの着座位置だが、背もたれは高く、ややねかせ気味のポジション。リラックスできる。ヘッドスペースも充分だ。
　床面中央のトンネルは高い。
　装備で使い勝手がよいのは、オプションのDVDナビゲーション。画面はダッシュボード中央に格納式になっており、見やすかった。
　ハリアー、フリーランダーと比較すると、スポーティで、“クール”という印象が残る。新しい時代のSUVにふさわしいデザインといえる。

　ハリアーのインテリアはセンターに対称的に2本立てられたメタル調のバーがポイント。ここから左右に伸びたインパネは、「ハリアー」という車名の元になった鷹が翼を拡げた姿をイメージしている。
　インテリア全体はグレードにより木目を多用し、上級セダンのつくりになっている。
　センターコンソールは前後スライド機構を採用したのが新しい。最前部にセットするとセンターパネルから一体式のコンソールになり、最後部にすると、助手席とのサイドスルーができる。
　シートカラーは5色。レザーとファブリックが用意されている。レザーはオプション設定だ。
　ナビゲーションもオプション。画面はセンターパネルのやや低めの位置になる。
　フロントシートはやや高め。乗降時の足着きもやや高めの感じだ。
　リアシートの着座はやや低め。足元は広く中央席でも足の置き場に困らない。
　装備で楽しいのは、電動マルチパネルムーンルーフ。3枚のガラスパネルを用い、チルトアップ、スライドさせると、大きく開く。トノカバーを自動で巻きこむアクセサリーも用意されている。
　全体のイメージとして、トヨタの上級セダンに乗っているようなラグジュアリー感が強い。反面、SUV的なワイルドさを期待すると、ガッカリするかもしれない。

　マイナーチェンジされたインテリアは、イギリスのスポーツセダンをイメージさせる機能的、古典的デザインを採り入れている。そのなかに、メタリックパーツを配置し、新しさを演出している。
　ドライバーの目の前に機能別に4個のメーターをまとめ、ハンドルは小径、太めで、スポーティ感覚。
　インテリアカラーは3色。シート素材はファブリックとステッチ付レザーを選択できる。
　インストルメントパネルは水平ラインと垂直ラインを組み合わせているが、これはレンジローバーからのコンセプトになる。
　やや高めのドライビングポジションのおかげでボンネットはよく見える。コンパクトなボディとこの視界のよさはフリーランダーの強味といえる。ただし、ヘッドスペースはやや狭め。全高が約100mm低い「X3」のほうが余裕がある。
　リアシートは6対4の分割可倒式。座面もハネ上げられるダブルフォールディング式。リアゲートは右ヒンジの横開き。ゲートウィンドは上下開閉式になる。
　装備はCDオートチェンジャーがオプションになる。全体にシンプルで、ナビゲーションは、ディーラーオプションのあと付けになってしまう。装備に関しては、他の2車よりも若干シンプル。その分、車両価格は安めに設定されている。