昨年の輸入車市場はビッグサイズのSUV(スポーツユーティリティビークル)が主役の1人だった。ポルシェ・カイエン、ボルボXC90がデビュー、すでに登場し、人気モデルになっていたBMWX5が迎え撃つという形で、激しい戦いを行っていた。
その流れが鎮静化しないうちに、新しい波がやって来た。
BMWが、X3を発表し、日本市場に投入してきたのだ。X5でラグジュアリーで、スポーティな走りのSUV(BMWではSAVスポーツアクティビティビークルと呼んでいる)を定着させたと思ったら矢つぎばやのニューモデルの追加に、改めてBMWの底力を見せつけられた。
X3はX5よりも1ランク下のセグメントのSAV。BMWが得意とし、伝統の直列6気筒エンジンに搭載し、新4WDシステムを組みこんだモデルだ。車体の重量配分は前50対後50に近いバランスを確保、ドライビングの楽しさを実現している。
乗用セダンよりも高めの最低地上高をもち、オン、オフロードの両シーンを、ラクに走ることができる4WDを、主にSUVというが、X3はまさにそうした使い方にピッタリのクルマといえる。
このX3のライバル関係にあるのが、トヨタ・ハリアーと、ランドローバー・フリーランダーだ。
ハリアーは97年にデビューしたSUVの基本モデル。その後、03年にフルチェンジし、現行モデルになった。もともとセダン系のシャーシを利用してつくられたが、都会的な雰囲気が特徴。
フリーランダーは、4WD専門メーカーのランドローバー社が、BMWと共同開発したモデル。01年に初代がデビューし、現在に至っているが、03年にビッグマイナーを行っている。
X3、ハリアー、フリーランダーを比較してみる。
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