インテリアはまるでスイートルーム |
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一方インテリアは、先代のシンプルでスマートテイストなデザインから、モダンで高級車としての重厚感あるデザインへと進化。日産はこれを“スイートルーム”としている。
実は先に記述したチーフデザイナーの斉藤欣一氏は、ティアナのチーフデザイナーとしても知られている日産のヒットメーカー。
彼が持つ独特の世界観は、やはりこのクルマの随所に見受けることができる。
まず先代同様のラグビーシェイプしたインパネ周りは、よく見ると左右非対称のデザインを展開。
そして張り出したセンタークラスターパネルの流れを感じさせる美しい立体造形は、不思議と目を見張ってしまう要素を多く含んでいることに、見れば見る程気付かされるのである。
贅沢に程よくまとめられたボリューム感あるインテリアは、広さと明るさの両方を充分に感じとることができる。
シートもまさにソファーのよう。クッション性に優れた分厚いシートが長時間のドライブにも腰、背中をしっかりサポートしてくれて不快感はまったくない。
後席の足元空間も充分なスペースを確保しており、居住性としてのゆったり感と落ち着き感は文句なしだ。まさにこちらも“おもてなし”に相違なし。
ちなみにこの後席、リモコン可等式(電動復帰タイプ)でスイッチひとつで背もたれの前倒しと戻しができる優れ機構付きである。
クルマのインテリアを、いかにルーミーな雰囲気に仕上げるかで、その空間の快適性を大きく左右しかねない居住空間。
新型ムラーノの室内空間はこの居住性を容赦なく突き詰めて開発された“スイートルーム”と言えよう。
率直に言ってエクステリアもインテリアも、オーナー自身が所有していること自体に喜びを感じるようなデザインを展開していると感じた。
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