再生三菱における大きなシンボルはアイとランサー
エボリューションだ。アイはユニークなミッドシップレイアウトの4人乗り軽自動車で広い室内と快適な乗り心地は目からうろこだった。革新的なレイアウトとデザインで万人受けしにくいが、三菱のイメージアップへの貢献度は大きい。
もう一つ、ランサー エボリューションはラリーフィールドにおける覇者となるべく誕生したスポーツセダン。軽量コンパクトなボディにハイパワーエンジンを搭載するやり方はランサーの伝統に則っており、エボリューションも初代からコンパクトなボディに横置4気筒ターボエンジンにフルタイム4WDを組み合わせて、強力なトラクションで世界のモータースポーツファンから高い支持を受けている。今やスポーツ/ハイテク三菱のもう一方のシンボルでもある。エボリューションは期待にたがわずWRCでのワークス活動を含めてプライベートチームにも使いやすく、多くのタイトルをものにしている。
エボリューションは使いやすさが人気の秘密だが、一方で旋回力を向上させるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)、センターデフの作動制限を路面に応じて変更するアクティブ・センター・デフなどを導入して、4輪のコントロールを積極的に行なうことで、ハイテク三菱らしいスポーツ4WDをアピールする。
さて、エボリューション]は基本的なレイアウトは従来のランエボを踏襲しているが、すべてが一新されて新世代のスポーツセダンに進化した。進化したエボリューションはモータースポーツスピリットを決して忘れていないが、ツインクラッチなどでトランスミッションの進化とともにイージードライブ化も合わせて目指した。姿勢制御システムもスーパーAWCに進化し、駆動力と制動力を統合制御することにより、運動性能を大きく向上させている。
実はレイアウトこそ従来のエボに似ているがエボリューション]はプラットフォームもエンジンもトランスミッションも4WDシステムもすべてを一新した三菱の意欲作。従来のエボリューションの枠にとどまらず、グローバル展開をにらんだ新世代スポーツセダンとして開発が行なわれた。
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三菱 ランサーエボリューションX / / |
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三菱 ランサーエボリューションX 新車価格:299.7〜375万円 |
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