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ランサーエボリューションXランサーエボリューションX 試乗ランサーエボリューションX 動画
 日本ではギャラン・フォルティスのネーミングがつけられているが世界的に見れば紛れもないランサー。車体はアウトランダーやデリカに使われている新世代プラットフォームで、汎用性は広くてしかも高剛性なのが特徴だ。ボディ剛性は従来のエボリューションに対してねじりで40%、曲げで60%も向上している。剛性アップの数字は示されことが多いが、サスペンションも含めて全体で剛性を上げることで、乗ってすぐにわかる『硬さ』を実現している。土台のしっかりしたボディはさらにルーフ、フード、フロントフェンダーなどの各部をアルミ化で軽量化を図り、重くなりがちな4WDのスポーツモデルの軽量化に意を払っている。

 エボ]は新しいプラットフォームのため、ホイールベース/トレッドも拡大され、前者は2650ミリと25ミリ伸び、後者は30ミリ広がった1545ミリとなっている。これまでよりも大きな車体となっているが、それでも上級スポーツセダンとしてはコンパクトなサイズだ。 重量は最軽量のRSで1,420kg、ツインクラッチ仕様で1,520kg。\ MRから比較すると100sほど重くなっているが、それを引っ張るエンジンは完熟の域に達していた4G63ではなく、新しいアルミブロックの4B11型になった。パワーこそ280PSだが、トルクは43kg-mを実現している。いかにも実用性の高いパワーユニットに仕上がっている。

 さて、エクステリアから見たランエボ]はさすがにハイパフォーマンスセダンらしく、大量の空気を流す工夫がいたるところに施されている。ボンネットのNACA式ダクトや熱気を逃がす大きなアウトレット。ツインのスポイラー&ウィングとディフューザーなども、いかにも高性能セダンらしく本物感があるのが頼もしい。

 インテリアはもう少し質感が欲しいところ。機能的な配置は良いのだが、仕上げは正直物足りない。グラフィックで示されるS-AWCの作動表示なども表示方法なども含めてもう一工夫があって良いと思う。

 ランエボ]の専用アドバンタイヤは2種類ある。A13AとA13Cだ。前者はラージブロックでサーキットランも想定したハイグリップタイプ。後者はハイグリップながらパターン音などにも配慮したスタンダードタイプ。サーキットには強力なグリップとブロックが強くて偏磨耗しないA13Aが適しているが、意外と乗り心地も悪くない。
 
三菱 ランサーエボリューションX / エクステリア・インテリア / 試乗レポート
 

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