試乗コースは富士スピードウェイ。6速のマニュアルトランスミッションを操作して本コースに飛び出す。もちろん全てのデバイスはオンロードに相応しいモードに合わせ、VDCもオフとしている。
ちなみにSI-DRIVEをintelligentモードにすると日常走行に支障がない程度に出力が制限されて燃費も向上する。S#ではピックアップが優れてサーキットなどに適合したモードになる。マルチモードDCCDはAUTO+がトラクションが出て良いようだ。ワインディングをある程度のペースで走る場合にはAUTO−がベストだが。ここでは+を選んだ。
6速マニュアルはやや動きが渋いが、これは使い込んでいくと軽くなりそうだ。エンジンパフォーマンスはさすがに300PSオーバー。トップエンドまでよく回るが、特徴は中速回転域のレスポンス。これまでのSTIよりもどこから踏んでもグワーと加速していく様が快感だ。ステアリングの応答性はピーキーではないがジワリと反応し、操舵力が自然に重くなるビルトアップ感も悪くない。
富士スピードウェイはコーナーも高速で入力が急激に入るので、日常とはちょっと条件が異なるが、STIは十分に期待に応えてくれた。キビキビと走り、特にリアの慣性モーメントが小さいので、クルマが余分な動きをせず、リアから振り回される感触が極めて少ない。
反面、もうちょっとフロントのボディ剛性があると、さらにシャープな応答性のある動きになるだろう。
それにしても高速サーキットで安心して、ハイスピードドライビングを楽しめるクルマの誕生である。ピーキーな性格を排除し、これまでのSTIよりも緊張感を待たないで、さらに速く走れるのが新型STIだ。 |
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スバル インプレッサ 新車価格:139万円〜365万円 |
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