V6 480PSが披露する、超絶スピードマシーンの威力とは
新型車に乗るときは常にときめきを感じるものだが、ましてそれが高性能スポーツカーとなると別格だ。それもGT-R!!簡単なコックピットドリルを受けて、いよいよ走り出す。
いわゆるツインクラッチ方式の2ペダルは最初の一瞬こそ、違和感があったがすぐに慣れた。ATモードを選択すると通常のオートマチックとほぼ変わることはなく、変速はスムースだ。サーキットでは3つある制御スイッチを全てRモードにする。ダンパーとVDC、それに変速タイミングだ。変速は多少ショックが大きくなるが、サーキット走行には十分すぎるほど滑らかだ。
さらに400m以上の直線距離を持つサーキットはナビと連動して、ドライバーにその意思があれば速度リミッターが切れるようになっている。サーキットでのGT-Rは重量1.7トンを超えるクルマとは思えないほどのハンドリングを見せる。それはV6の480PSエンジンをフロントアクスルより出来るだけ後方に移し、トランスミッションをリアマウントした重量配分のためだ。このおかげでステアリングの応答性に優れたバランスの良い走りが出来る。
たとえばコーナーの進入で、リアを流しながら入っても、急激にブレークすることはないので、ドライバーはリアの流れをアクセルとステアリングワークで修正することが出来る。イージーコントロールなのだ。もちろん注意しないと慣性の法則には逆らえず、アンダーステアが顔を出すが、今までGT-Rが苦手としたツイスティなコースでも苦にしないドライバビリティを持つ。
高速ではさらに安定して、路面に吸い付くようにして走り、高速コーナーの限界速度はまるでレーシングカーのようだ。
一方、一般公道での走行ではダンパーをコンフォートにしても乗り心地は硬めだ。20インチのランフラットタイヤと単筒ダンパーのハーシュネスは強い。もっともそれもこのパフォーマンスの対価だと考えれば、決して不当な硬さではない。幸運なGT-Rオーナーにとっては、むしろ、こんなところにもパフォーマンスを感じるのではないだろうか?
またスポーツカーにありがちな手回り品の置き場に困らないのもGT-Rらしいところだ。 |
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