シトロエン C4 1.6VTR 試乗レポート
搭載されるのは実はあのエンジン
今回のマイチェンでもっとも大きなポイントはエンジンの変更だ。このエンジンはすでにプジョー207と308に搭載されているPSAと、BMWとの共同開発になる1.6リットルエンジンで、207では自然吸気、308ではターボとの組み合わせになるが、C4では車種によって自然吸気とターボが使い分けられる。
VTRには自然吸気エンジンのみが設定されているが、プジョー207で実証されているようにこのエンジンは可変バルブリフト&タイミングを織り込んだBMWらしい血統のトルクフルなエンジンだ。低回転からトルクがあるのでスタートから力強い加速ができ、さらに中速トルクの山もしっかりしているので、エンジンレスポンスにも優れている。ただし、高回転ではさすがに伸びはあまり感じられないが、メリハリをつけてキビキビ走るには十分だ。
トランスミッションは4速のトルコン、AL4型でドライバーのクセを覚えて変速タイミングなどを変えていくタイプ。ただ今や4速ではさすがに古さは否めない。初期のAL4よりはかなり使いやすく熟成されているものの、思い通りには変速しなかったりと使いにくいところもある。ただこれも馴れてくると愛着が出てくるからクルマとは不思議なものだ。
VTRには6速のシングルクラッチ2ペダルでも良かったのではないかと思うのだが・・・・・・。