ロールを上手く消化し、快適なドライブを実現
NAとターボに4AT(Sのみ3AT)という組み合わせは、基本的にeKワゴンと同じラインアップだ。違うのは足回り。
とはいえ、ベースとなっているのはeKワゴンなのだが、そのeKシリーズは軽自動車トップレベルの操縦安定性と乗り心地のよさの両立が特徴のひとつとなっているクルマである。全高が高くなっているにも係わらず、その変わらぬ性能を具現化するというのは、なかなか大変だったことは想像に難くないが、これがきちんとモノになっているのはさすがだ。
一番のポイントは、ロールを上手く消化していること。eKワゴンと比べると130mm全高の差があるにも係らず、ロール角を同等することで、ハイルーフワゴンにありがちなフラつき感を上手く消しているのだ。
また乗り心地の方も抜かりなくチューニングされていて、コイルスプリングのバネ定数を見直すこと、また特に後席クッションのアタリをソフトにすることで、底づき感の少ない快適なドライブを実現している。その上でNAとターボはフィーリングが変えられているのだが、わかりやすく言うとeKワゴンとeKスポーツの違いといった感じだろうか。
ちなみに体感パワー的にはNAでも街中メイン使用ならば十分だが、荷物をたくさん積む&ロングドライブなら、やはりオススメはターボモデル。低速からジワリと効くターボは、低速時はあえてパワフル感よりも粘り強さをメインに押し出したセッティングだが、中間領域から先はグーッと伸びるので気持ちいいドライブが楽しめる。そしてブレーキフィーリングはさすがといったところで、しっかりとコントロール性を上手く出したものとなっており、初めて軽に乗るという人でも安心してロングドライブが楽しめるハズだ。
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