ボルボのエステートはバーサリティを意味するVの文字が付けられている。これに車格を表す数字が組み合わされ、エステートは2桁目の数字が奇数、セダンが偶数となる。
V70はボルボ850をルーツとするモデルで、これはボルボが本国で生産するクルマとしては初のFF車だった。それも直列5気筒エンジンを横置きに搭載するという実に変わったレイアウトを持つFF車だったが、これもエンジンを横置きに搭載することで、十分なクラッシャブルゾーンを確保するという、ボルボならではの安全思想に基づくレイアウトである。
現在のV70に搭載される5気筒エンジンはいずれも20バルブのDOHC仕様で、2.4Lの自然吸気仕様がチューニングの違いによって2機種。またターボ仕様は2.5Lのライトプレッシャーターボと、2.3Lのハイプレッシャーターボの2機種で、合計4機種がラインナップされる。
駆動方式はFFのほか、レスポンスに優れたハルデックスカップリングを使ったAWD仕様も用意されている。これはライトプレッシャー搭載車に設定される。
トランスミッションは全車とも電子制御式の5速ATだが、ターボ車にはマニュアル車感覚の操作が可能なギアトロニック仕様が組み合わされている。 ボルボといえば充実した安全仕様が特徴で、十分なクラッシャブルゾーンを確保した独自のボディ構造、側面衝突にも対応したSIPSボディが基本とされる。アクティブセーフティでは電子制御ブレーキ配分付きABS、ブレーキアシスト、エンジンや駆動方式に応じて設定される各種のスタビリティコントロールなどが備えられている。
前席のSRSエアバッグはデュアルモードエアバッグだが、チャイルドシートを後ろ向きに乗せることも考えて助手席用はオプション設定とされており、ほかにSIPSバッグ、IC/インフレータブルカーテンなど、合計6個のエアバッグが用意されている。
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