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プレサージュは、これまでいまひとつ存在感が希薄な印象だったエクステリアの刷新を図り、キャッチーなルックス手に入れることに成功した。
フロントセクションを中心にてこ入れされ、フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、ボンネットフード、フロントフェンダーなどが一新。L字型のヘッドランプとブリリアントなグリル、厚みを増したフードなどはムラーノのイメージに近く、一気に印象的なものに変わった。
また、写真のディープカシスをはじめ新色5色が追加された。画面では微妙な色合いが伝わりにくいかもしれないが、光の当たり方によって表情が変化する興味深いボディカラーである。
さらに、グレード体系が見直され、従来は2.5L車のみ設定されていたハイウェイスターが3.5L車にも設定され、逆に3.5L車はハイウェイスターのみとなった。
今回持ち込んだのは「250ハイウェイスター」。パワートレインは直列4気筒のQR25DEエンジンに4速ATが組み合わされる。低速域から十分なトルクを得られるようマッチングが図られている。実用性にまったく不満はない。
ドライブフィールは、ミニバンとして考えると非常に的を得ているというのが第一印象だ。「ハイウェイスター」とはいうものの、いたずらにスポーティな味を演出することはない。常にリラックスして運転することができる。
乗り心地はソフトライド傾向で、凹凸のある路面を走っても乗員に突き上げ感を感じさせない味付け。あえてスポーティな走りを試すと、さすがにかわいそうな面も出てくるが、ミニバンにとって大事なのは、あくまで乗員がいかに快適に乗れるかという点にあると思う。プレサージュは、そんなミニバンらしい快適な乗り味に仕上げられている。 |
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