デリカD:5:サイドビュー
居住空間の大きなワンボックタイプのミニバンでは鈍重なデザインになりがちだが、デリカD:5では高機動イメージを効果的に表現するよう工夫されている。ボディ側面は張りのある大きな面で構成されているが、グラフィックの組み合わせにより、シンプルながらも品質感を感じさせるデザインとなっている。堅牢をイメージし、サイドウインドウをボディ面から一段落落とし込み、ピラーからルーフレールまでを、立体感のある断面形状としている。また、頑丈さとミニバンとして求められる居住性を確保するため、サイドガラス面を立てたデザインとなっている。これにより、乗員の頭上空間を確保することによって圧迫感を低減し、どの席に座っても快適な室内空間を提供する。
ボディ下部にはプロテクト機能を持つ樹脂パネルを配し、フロントバンパーからリアバンパーへと続くパネル分割線によりボディを上下2分割に見せることで、背の高い車でありながらもスマートで安定感のあるデザインを狙っている。
フェンダー部分のデザインは、オーバーフェンダーのような後付け感ではなく一体感のあるイメージ。一般的にスライドドアを装備している車両はリアフェンダー部を大きく張り出すことは困難。そのため、サイドパネルとのコントラストを効果的に利用してデザインすることにより、他のワンボックスタイプのミニバンには見られない、力強いフェンダー処理を実現している。また18インチの大径サイズのタイヤホイールを採用することによって、スタイリッシュな印象とともに十分なタイアクリアランスを確保し高機動イメージをアピールしている。 |