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メルセデスベンツMクラスのスタイリングは、各社が送り出す最新のSUVの中にあっては少々“道具感”が強い印象だ。いかにも頑丈で堅実な道具として働いてくれそうな雰囲気が強い一方で、正直なところプレミアムカーとしての“華”には乏しい感も拭えない。このあたり、オーソドックスではあるがそれゆえに好みの分かれそうな、このクルマのルックスの特徴と言って良いかも知れない。
ML350のボディ3サイズは4645×1835×1820mm。すなわち、X3と比べてみると全高が突出して高い事がわかる。ちなみにX3の兄貴分であるX5と比べてもそれはまだ80mmも高い。こうして、ヨーロピアンSUVの中でも際立って背が高いのがMクラスのプロポーションの特徴なのだ。
乗用車系ではこのところ“新しい顔”にチャレンジを続けるメルセデスではあるが、Mクラスのフロントマスクは誰がどんなアングルから目にしても「納得のメルセデス顔」という印象だ。X3と並べるとノーズ部分が随分と短く見えるが、これは長い直列6気筒エンジンを積むX3に対してこちらの心臓がV型6気筒ユニットである事とも大いに関係がある。見方を変えると、エンジンの短さを生かしてそれだけ室内部分を大きく感じさせるテクニックを用いているのが、このクルマのプロポーションの特徴とも言えるわけだ。やはり“道具感”の強いのがこのクルマのルックスと受け取れる。
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中央にスリーポイントスターが輝く、迫力のあるフロントマスク
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“道具”としての頑丈で堅実なイメージを醸し出すオーソドックスな・・・ |
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