プジョーの最拡販モデル207。ジュネーブモーターショーでお披露目され、今年の4月から欧州で販売が開始されている。そんな207を南仏ソレイスにて試乗する機会をいただいた。
さて、プジョーと言えば前身となる206が日本でも大ヒットを飾ったのは記憶に新しいところだ。それまで日本においてフランス車と言えば、ルノーのほうがメジャーだったりしたが、206の登場により一躍あのブルーライオンが街を席巻することになったのだ。大ヒットの理由は、手頃なコンパクトカーサイズを選ぶ女性たちの心をくすぐる、オシャレなエクステリア&インテリアと、なんといってもわかりやすいライオンマークだったような気がする。事実、私のクルマ音痴の女友達たちも「プジョーならわかるよ。あのライオンマークがついたヤツでしょ」とのたまわるくらいなのだから。
そうしてメジャー輸入車の仲間入りを果たしたプジョーだが、ここのところあの勇敢なライオンもちょっとなりを潜めていたような気がする。1007というユニークなモデルも今年日本にやってきて、新ジャンルのコンパクトカーの提示をしてくれたけれど、206を都会の街でオシャレに乗り回す女性たちにとっては、207を心待ちにしている人が多いのだと思うのだ。それはもちろん日本だけでなく世界中でのお話である。
もちろんそのあたりプジョーもよくわかっているし、このところ欧州でも207が所属するBセグメントというカテゴリーは順調に成長を続けているので、当然のことながら気合の入ったフルモデルチェンジとなっている。
ラインアップとしては、ガソリンモデル1.4L8V、1.4L16V、1.6L16V、1.6LTHP16V、ディーゼルモデル1.4L、1.6Lモデルが2種類と、エンジンだけでも計7モデルも欧州では用意されているが、このうち日本には、1.4Lの3ドア(5MT)、5ドア(2ペダルのMT)、1.6Lの5ドア(AT)、1.6L
5ドアのグラスルーフ(AT)、1.6Lターボ3ドア(5MT)の計5モデルが導入される予定だ。現時点ではすべて右ハンドルモデルになる予定で、間に合えばハイパフォーマンススポーツモデルのRCや、クーペ&カブリオレのCCモデルも一緒に発表されるかもしれない。
今回試乗したのは、1.6Lターボモデル3ドア5MTのみだったが、十二分な手ごたえを感じさせてくれるテストドライブとなった。 |