メルセデス・ベンツ SL350 試乗レポート
扱いやすいSL350のエンジン
クルマのキャラクターを決めるエンジンは60度V6の3.5L。メルセデスのエンジンラインアップの中でも比較的新しい。
昨年のビッグマイナーで一層スポーツカーとして相応しい内容にチューニングされた。スペック上ではそれまでの272psから16%アップの316psとなっているが、嬉しいのは絶対パワーよりも滑らかで伸びのよい回転フィールだ。
さらにレスポンスがシャープでスポーツカーユニットらしさを楽しめるのもワクワクさせてくれる。また、メルセデスのエンジンらしくカッチリと回るフィーリングに加えて軽快感も加わった。回転が上がるにつれてエキゾーストノートが心地よく変わっていく様もトップを下げると刺激的に楽しめる。
一方、メルセデスエンジンの特徴で絶対的なパワーよりも使いやすいトルクを重視しており、36.7kg-mの絶対トルクもさることながら、トルクバンドが広くてどこから踏んでも粘り強く加速する力も健在だ。