レクサス IS350 試乗レポート
絶妙な落としどころを持つIS
記憶の中にある旧型と比べると、確かに乗り心地はしなやかさがアップしていた。ただこれは、セミアニリンレザーを用いたシートによるところも大きい。ライバルとなるジャーマンプレミアムのレザーシートより、しっとりした座り心地をもたらしてくれるからだ。一般道を流すようなシーンでの、ドライバーやパッセンジャーの気持ちをリラックスさせるような乗り味。これはまぎれもなく、欧州のライバルに対するアドバンテージだ。それでいて電動パワーステアリングのレスポンスは自然で、ノーズの動きは軽快であり、リアグリップの安定性も申し分ないレベルに確保されているなど、ペースを上げたときのハンドリングにも不満はない。これ以上の切れ味が欲しい人はバージョンSを選べばいいわけだし、バージョンLとしては絶妙な落としどころにあるという感じがした。