レクサス GS450h 試乗レポート
圧倒的加速は瞬間で高速域へワープ
スタートボタンを押すと、READYの文字がメーター内に浮き出る。これでスタート準備はOKだ。Dレンジにシフトする。アクセルペダルを踏みこむと、音もなくGS450hは動き出す。スタート時のトルクの伝わり方と、動き出してからの加速は、ガソリン車とは違う。何が違うのかというと、アクセルペダルがスイッチのような役割なのだ。踏みこむとスイッチが入り、一気にトルクが立ち上がる。うしろから強力な力で押し出される感じだ。それもやさしく押されるのではなく、蹴飛ばされるように瞬間的に高速域へワープするのだ。この感覚と、停止と同時にエンジンがピタリと止まる感じはハイブリッドカー独特のもの。とくに夜の住宅街などでエンジンが停止し、モーターだけで走るときの静粛さは、怖いぐらいだ。ハンドリングは重めの操舵力と強い直進性が特徴。重厚感のあるラグジュアリースポーツセダンだ。