スバル インプレッサ ANESIS 試乗レポート
2WDの軽い操舵力と、4WDの手応えあるハンドリング
エンジンの自然吸気ボクサーユニットは、4速ATが組み合わされるが、全体的にややトルク感が薄い。ATのギア比は悪くないが、たとえもう1段だけでもギアが増えると、だいぶ印象は変わるはずだ。また、FFとAWDでの重量差は50kgだが、FFのほうが若干速いように感じられた。フットワークについては、スポーティグレードの2.0i-Sは、17インチタイヤを履き、スプリングやダンパー、スタビライザーが欧州仕様となる。この味付けが絶妙で、あまり乗り心地の悪化を招くこともなく、スポーティな感覚を楽しめる。やや初期の固さは感じるが、ダンピングの効かせた走りは、振動を瞬時に収束させ、タイヤを路面から離さない。高速コーナリングでも極めて優れたライントレース性を発揮する。
2WDと4WDでは、ステアリングフィールが微妙に異なり、2WDのほうがやや操舵力が軽く、4WDのほうが手応え感がある。ドライ路面では、両車の走りに大きな違いを感じることはないが、雪道など条件が悪くなれば、その差は明らかになってくるはずだ。