新設計V6 3.5Lデュラテックエンジン+6速ATの走り |
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走りはいたってスムーズで、乗り心地がよく、静粛性にも優れる。パワートレイン系の音も車外からのノイズの侵入も、非常によく抑えられている。
パワートレインは、米自動車産業誌が選出する「Ward's 10 Best Engines」(米国のWard's Auto World誌が毎年選出するベストエンジン)に2007年に選出されたという、新設計V6 3.5Lデュラテックエンジン。これに専用マッチングを図った6速ATを組み合わせた。スムーズな吹け上がりを示し、精度の高い回転フィールを持つが、欲をいうと、もう少し低回転域のトルク感が欲しいところではある。
インテリジェントAWDシステムは、通常時は前輪のみを駆動して燃費向上を図り、路面状況に応じて後輪にも最適に駆動力を配分するという仕組み。一般走行では、概ねFF状態キープと思っていいだろう。
さらに、ロールスタビリティコントロール付アドバンストラックを組み合わせ、統合的に作動することで、左右輪へのトルク配分制御も行なう。これらにより、オン/オフ、天候を問わず、あらゆる状況下で安定して走ることができる。
今回はオンロードのみでの試乗だったが、極めて快適性が高く、市街地も高速道路もリラックスして乗れる味付けには、大いに好感を持った。「ラグジュアリーCUV」のコンセプトで謳うとおり、SUVの走破性を内に秘めつつ、極上のサルーンの快適性を併せ持った乗り味をもたらしてくれる。
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