|
レクサスLSが間もなく日本国内で正式に発表される。セルシオがフルチェンジし、レクサスLSになるのだ。デビューを前にオーストリーで開催されたプレス向け試乗会で海外向けのレクサスLSのハンドルを握った。用意されていたのは欧州向けと北米向けの足回りを与えられたモデル。タイヤは18インチと19インチ仕様がある。
動力性能は文句なく世界でもトップクラス
エンジンは新開発のV8、4.6L。最高出力は約380馬力になる。組み合わされるミッションはこれも新開発。しかも世界初の8速AT。この動力性能は文句なく世界でもトップクラスだろう。Dレンジでの0→100km/h加速の6秒台は誰もが出せるタイム。6400回転まで一気に上昇し、シフトしながらの加速は、慣れないと目がスピードについて行けないほど。
エンジン音の侵入は3500回転を超えてから若干うなり音が発生していた。しかし、試乗車はまだプロトタイプ、しかも1ヵ月間世界中のジャーナリストに酷使されてきたことを考慮すると、個体差かもしれない。同じように1000回転強でのこもり音も、日本発売時には消えているはずだ。
瞬時に乗り心地が変わるエアサスペンション
新開発の足回りはエアサスペンションがスポーツ/ノーマル/コンフォートの切り替えをスイッチ操作でできる。その効果は瞬時に乗り心地が変わることでわかる。
ハンドリングもやや軽めの操舵力で、確実にコーナーをクリアする。コーナリング性能は18インチタイヤでも19インチタイヤでもほぼ同レベル。軽快ではないが、安定した動きで、この高級セダンを操ることができる。
ハンドルを握った印象は、静かで速い、ということを一番に感じた。しかし、楽しさとか緊張感はない。あくまでもGSやマジェスタの延長線にあるクルマ、という印象だ。
国産車が好きな人には最高のセダン
このテの高級セダンとなると、リアシートの居心地も大切だ。そう思い、リアシートでのドライブも試みた。
着座位置はやや低め。足元は広く、ノーマル仕様でも十分に足を組める(ロングホイールベース仕様もある)。走り出して気になったのは、若干車外からの音が入ること。乗り心地も細かい上下動が発生していた。もちろんこれも日本発売時には修正されるに違いな
い。
車両価格は約800万円から1000万円といわれている。国産車を代表するにふさわしい価格だ。そして、内容も価格に準じている。国産車が好きな人には最高のセダンといえる。
|
|
レクサス LS 新車価格:770〜 1,510万円 |
|
|
|
|
|
|
|